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ビニロンの性能

ビニロンは高い親水性と耐久性を軸に、特定の海藻種において基材に適した特長を持ちます。

原糸上の発芽数(本)

徳島大学による「各種繊維におけるアオスジノリ胞子の付着性評価試験」(2019年)より。

海藻の種類、海洋環境によって適する基材は様々であり、ロープ・網など様々な形態に加工できる繊維ならではの強みを活かし、各種養殖手法に適したビニロンを提案させて頂きます。

紡績糸・ロープ

ビニロンは、海藻種糸ロープとして60年以上使用されてきた実績を持ちます。
紡績糸・ロープは、表面特性により海藻の胞子が定着しやすく、沖合で成長させる段階でも脱落しにくいメリットがあります。
現在広く採用されている種糸法での使用に適しており、波の穏やかな海域での養殖用途を中心に使用されています。

●ビニロン紡績糸〈クレモナ®〉

製品名・品番正量番手 Ne強力(cN)伸度(%)
〈クレモナ®〉 10/11029008.7
〈クレモナ®〉20/12013908.2
〈クレモナ®〉30/1308408.0
ビニロン紡績糸画像

●クレモナ® ロープ   

〈クレモナ® ロープ〉は、ロープメーカー各社より販売されています。以下に示す数値は参考値です。

製品名・品番太さ(㎜)長さ(m/kg)タイプ
〈クレモナ® ロープ〉#121.6725標準
〈クレモナ® ロープ〉#51.01,860細もの
〈クレモナ® ロープ〉#202.1435太もの

モノフィラメント

ビニロンモノフィラメントの繊維表面には微細な筋状構造が形成されています。この微細な凹凸が海藻胞子の付着・保持を助けるため、胞子が繊維表面に固着しやすくなります。
また強力にも優れており、波浪条件の厳しい海域での実績も多数あります。

海藻の胞子がビニロンモノフィラメントに付着している様子

●PVA繊維〈クラロン®〉   形態:モノフィラメント

製品名・品番繊度(dtex)強力(N)伸度(%)
〈クラロン®〉
1101 1100/2
1,1004129.6
〈クラロン®〉
1101  2200/4
2,2008129.6

マルチフィラメント

海苔養殖で使用されているほか、海藻養殖の効率化を目指して技術開発が進む直接播種法において、幹となるロープでの検討が進んでいます。
マルチフィラメントは優れた引張強度に加え、平滑な表面性が寄与して特定の海藻種と良好な相性を示します。

●PVA繊維〈クラロン®〉   形態:マルチフィラメント

製品名・品番繊度(dtex)強力(N)伸度(%)
〈クラロン®〉 1225-71,111939.2

※上記表中データは保証値ではなく、標準的な物性値です。

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関連情報

PVA繊維〈クラロン®〉とは

〈クラロン®〉は、株式会社クラレのPVA繊維(ビニロン)の登録商標です。当社が1950年に世界で初めて工業化した国産第一号の合成繊維で、高い繊維強度と耐候性・耐アルカリ性などを備え、セメント補強・ゴム資材・機能紙など幅広い用途で使用されています。

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