拡大する海藻産業と求められる養殖の安定性
世界では今、海藻が新たな海洋資源として注目されています。
食品用途に加え、バイオ素材、飼料、燃料原料、そしてブルーカーボンの創出に寄与するCO₂吸収源としてとして、海藻の活用領域は急速に拡大しています。
また、海藻産業の拡大とともに、より安定した養殖を実現することが重要になっています。
海藻養殖では、水温や栄養環境といった自然条件だけでなく、ロープなどの基材のあり方も、安定した生育環境を支える要素一つとなります。
クラレのビニロン(PVA繊維、ポリビニルアルコール繊維)は、海苔網や海藻種糸ロープ用途で長年の実績を持ち、海藻養殖の発展を支えてきました。
私たちは、海藻養殖から藻場再生、ブルーカーボンの実現まで、基材提供の観点から持続可能な海洋利用に貢献します。
なぜ今、海藻産業なのか|海藻が持つ新たな可能性
海藻は単なる食料資源ではありません。
近年は、ブルーカーボン創出・海洋生態系の回復・バイオ燃料原料・化粧品・医薬用途・バイオマテリアルなど、多様な用途への活用が進んでいます。
世界各地で海藻養殖プロジェクトへの投資が拡大しており、日本、ヨーロッパ、南米でも新たな産業として期待されています。
海藻産業を支える基盤技術
安定した海藻養殖には、適切な基材が必要です。
活用の広がりが期待される海藻産業ですが、世界的な課題は参入における生産コストの低減、スケール不足の解消、インフラ整備にあります。
これらの課題を解決するためには海藻養殖の効率化が必要であり、中でも養殖設備や種糸ロープ等の基材の性能は養殖効率や収率に大きく影響します。
海藻養殖におけるバリューチェーン
海藻養殖のフローは育苗→養殖→収穫→利用に分かれ、ビニロンは育苗・養殖の際の基材(ロープや網)として利用され、安定生産や生産効率化、持続可能な海藻養殖に貢献しています。
海藻養殖用途の資材選定については、海藻の種別、海洋環境、養殖手法等によって適した考え方が異なります。
現在の設備や用途に合わせて、個別の条件に応じた導入ご相談から可能です。まずはお気軽にお問合せください。
海藻養殖における課題 このようなお悩みはありませんか?
●胞子がうまく付着しない
海藻の初期成長段階では、基材への定着性が重要です。
●ロープの交換頻度が高い
海洋環境で使用する資材には高い耐久性が求められます。
●成長途中で脱落する
波浪や潮流の影響で、生育中の海藻が脱落することがあります。
●長期的な運用コストを抑えたい
設備更新の頻度は運用コストに直結します。
海藻養殖・海洋環境においてビニロンが選ばれる理由
1.海藻が定着しやすい・脱落しにくい
高い親水性を持つビニロンは、育苗工程で海藻の胞子が基材に定着しやすく、安定した養殖基盤作りに貢献します。
さらに沖合での養殖においても、潮流や波浪による胞子や幼体の脱落を抑え、安定した養殖に寄与します。
2.高強度・高耐久
ビニロンは高い強度と耐候性を持ち、海洋環境で求められる強度と耐久性を備えています。
長期間使用できるため、設備更新の負担軽減にも貢献します。
3.60年以上の実績
ビニロンは日本国内で長年にわたり、海苔網・海藻種糸ロープ・用途で採用されてきました。
実績に裏付けられた信頼性が私たちの強みです。
ビニロンが貢献する領域
●海藻養殖
ビニロンの性能と養殖手法に合わせた基材形態(紡績糸、ロープ、フィラメントヤーンなど)によって、海藻養殖の収率向上、自動化・機械化への適用をサポートします。
●藻場再生・ブルーカーボン
ビニロンを活用した海藻養殖を通じて、藻場の造成・再生と海洋生態系の回復を支援するとともに、ブルーカーボン形成につながる海藻の生育を支えます。
●養殖柵
魚類養殖と組み合わせた海藻養殖など、既存の設備を活用したカーボンニュートラル・資源循環の取り組みに貢献します。