高強度コンクリート(UHPFRC/UHPC)用途における〈クラテック®〉の展開
UHPFRC(Ultra High Performance Fiber Reinforced Concrete)もしくはUHPC(Ultra High Performance Concrete)などと呼ばれる超高性能繊維補強コンクリートは、非常に高い圧縮強度と耐久性を備えており、ひび割れ制御や破壊時の挙動安定化が重要となる材料です。
そのため、補強としてセメントマトリクスとの高い相互作用性を有し、安定した補強性能を発揮する繊維が求められます。
〈クラテック®〉は、セメントマトリクスとの高い親和性により、ひび割れ抑制、曲げ補強、および破壊挙動の安定化に寄与します。
〈クラテック®〉の特長
1.高い補強性能、ひび割れを安定して架橋します。
UHPFRCやUHPCにおいては、ひび割れ発生後の挙動が構造性能および耐久性に大きく影響を与えます。
そのため、補強繊維がひび割れ発生時の変形を効果的に抑制し、ひび割れを安定的に架橋することが極めて重要です。
〈クラテック®〉は、PVAの分子構造に由来する高い親水性により、セメントマトリクスと強固に密着します。
これにより、ひび割れ発生後においても高い曲げ補強性能を維持し、ひび割れからの局所的な損傷の進展を抑制することで、
部材の長期耐久性と信頼性の向上に貢献します。
2. 過酷な環境下でもコンクリートの性能を維持し、製品の長寿命化に寄与します。
〈クラテック®〉は、高い耐アルカリ性を持ち、強アルカリ性であるセメント環境下においても繊維が劣化しにくく、補強性能を長期にわたって維持しやすい特性を有しています。
また低温環境下において、コンクリート中の水分は凍結・融解を繰り返すことで膨張と収縮を起こし、内部に微細な空隙を生じさせます。
この繰り返しにより、コンクリートは徐々にもろくなります。
〈クラテック®〉はセメントマトリクスとの高い接着性により、こうした微細な空隙やひび割れをつなぎとめ、内部構造の劣化進行を抑制します。
これにより、凍結融解環境下でも優れた耐久性を発揮します。
3.構造性能の向上し、環境負荷の低減へ繋げます。
〈クラテック®〉は優れた曲げ補強性能により、部材の薄肉化・軽量化を実現します。
これによりセメント使用量の削減や輸送エネルギーの低減につながり、建設プロジェクト全体の環境負荷を低減。持続可能な建築の実現に貢献します。
採用環境・用途例|〈クラテック®〉のソリューション
〈クラテック®〉は高強度コンクリートの補強繊維として、意匠性、耐久性、施工性の向上が求められる用途で採用・検討されています。
●UHPC ファサード
▹薄肉化、軽量化が可能
▹複雑で意匠性の高いパネルを実現
▹錆が発生せず景観を損なわない
●UHPC土木プレキャスト
▹アルカリ耐性による長期耐久性を実現
▹耐摩耗性による長寿命化
▹作業時の安全性を向上
●UHPC橋梁床板補修
▹引張強度の向上に寄与し、長期耐久性を実現
▹耐摩耗性による長寿命化
▹作業時の安全性を向上
材料選定・評価のご相談
高強度コンクリートにおける繊維補強効果は、配合設計、流動性、製造条件、求める性能によって大きく異なります。そのため、用途に適した繊維選定と事前評価が重要です。
当社では、想定用途や設計要件に応じて、サンプル評価や材料選定のご相談に対応しています。建築ファサード、土木プレキャスト、補修・補強用途などをご検討中の場合は、ぜひお問い合わせください。